読書ノート」カテゴリーアーカイブ

それは社会学じゃないよ2:社会学的思考の基礎4

有斐閣の『書斎の窓』最新号の自著紹介欄で、大阪大学の友枝敏雄先生が学生時代の思い出話を書かれている。学部生時代にある先生に研究の相談をしたら、「それは社会学の研究ではないですね」と言われたというのだ。 おやおや、私のよう … 続きを読む

カテゴリー: 私の「新しい学問」, 読書ノート | コメントする

おもしろきこともなき世をおもしろく:来年の抱負

昔々学部学生の頃、大学院進学希望の同級生たちとE.デュルケムの『社会学的方法の規準』を原文で読む読書会をはじめた。もちろん岩波文庫の宮島喬訳も、図書館で探せば田辺寿利訳もあったから(折原先生オススメ)、原文は傍らに置いて … 続きを読む

カテゴリー: 私の「新しい学問」, 読書ノート | コメントする

仲良き事は美しき哉:武者小路実篤と社会学

前から気になっていることがある。それは武者小路実篤が東大社会学科の先輩だということだ。ただし1906年入学(学習院高等科からの)の実篤は中退で、なぜ入学し、何を学びたかったのかはまったく分からない。研究上の必要があって『 … 続きを読む

カテゴリー: 尊敬する先輩たち, 読書ノート | 1件のコメント

磯村英一のいた場所:『ベルリン廃墟大全』を読む

アイルランドの写真家キアラン・ファーへイの写真集『ベルリン廃墟大全』(青土社)は、写真以上に辛口のキャプションが面白くて、あっという間に読み進んでしまう好著である。スピルバーグ監督の『ブリッジ・オブ・スパイ』を見て以来、 … 続きを読む

カテゴリー: 尊敬する先輩たち, 読書ノート | コメントする

こそばゆい引用:清水唯一朗『近代日本の官僚』を読む

学生指導の必要があって、清水唯一朗『近代日本の官僚』(2013,中公新書)を読んだ。論旨明快、資料豊富で、たいへん勉強になる好著である。というか、昔ぼんやり考えたことが、明快かつ詳細に実現しているのを見て、うれしくなった … 続きを読む

カテゴリー: 尊敬する先輩たち, 読書ノート | コメントする

トロ字?ゲバ字?:田原牧『人間の居場所』を読む

題名に惹かれて、田原牧『人間の居場所』(集英社新書)を読んだ。同じ「居場所」でも、私の願うところとは違っていて、でもどこか共感できる内容だった。こちらの勝手な解釈を押しつけるなら、田原は社会の(マルクーゼ的な)一次元化に … 続きを読む

カテゴリー: 私の心情と論理, 読書ノート | コメントする

「小さい」社会学について考える:「大きい」社会学と「小さい」社会学、その2

前便に続いて「小さい」社会学について考えてみたい。「大きい」「小さい」などと感覚的な言葉で言い換える必要などなく、マクロ社会学、ミクロ社会学でいいのではないか、という異論が考えられる。が、さて、この言い方最近あまり聞かな … 続きを読む

カテゴリー: 私の「新しい学問」, 読書ノート | コメントする

「大きい」社会学と「小さい」社会学:歴史社会学批判その3

昔話の「雀のお宿」は、よいお爺さんは舌切り雀から「小さい」つづらをもらい、中身の宝で豊かになるが、悪いお婆さんは「大きい」つづらをむりやり奪い取ったものの、中身はお化けでビックリという話である。さて、先便で歴史社会学を連 … 続きを読む

カテゴリー: 私の「新しい学問」, 読書ノート | 1件のコメント

最初に読む社会学の本2:日本のものでは『現代日本人の意識構造』

社会学もまた他の社会諸科学と同じく輸入学問なので、基本文献が翻訳書になることは致し方ない。ただその後の展開を見ても、『自殺論』や『プロ倫』や『自由からの逃走』に匹敵するような理論の独創性、方法の工夫、人間探究の味わい、読 … 続きを読む

カテゴリー: 私の仕事, 読書ノート | コメントする

遙かなる有賀喜左衛門:本郷和人『新・中世王権論』を読む

呉座勇一『応仁の乱』が巷に流行っているそうなので、天邪鬼の私は、本郷和人『新・中世王権論』(文春学藝ライブラリー,初版は2004年)を読むことにした。当今の中世日本史学の、とくに文献史学の権威(東大史料編纂所教授)の手に … 続きを読む

カテゴリー: 私の「新しい学問」, 読書ノート | 2件のコメント