読書ノート」カテゴリーアーカイブ

文化人類学に惚れ直す:D.グレーバー『官僚制のユートピア』を読む

高校生の頃、山口昌男『文化人類学への招待』(岩波新書、1982)を読んだとき、私はこの学問に一目惚れした。大学に合格したら、最初にマリノフスキ(ー)『西太平洋の遠洋航海者』を読もうと決め、入学後すぐに(昔の『中公バックス … 続きを読む

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テストの話:井上健治編『テストの話』を読む

春学期(2期制の前期)のテスト期間中だからと言うわけではないが、アマゾン古書で手に入れた、井上健治編『テストの話』(中公新書、1970)を読んだ。なぜこんな古本を、というと、社会調査法の授業で因子分析の概略を教えるための … 続きを読む

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高原の玉ねぎ畑で1:見田宗介『現代社会はどこに向かうか』を読む

見田宗介先生の新著『現代社会はどこに向かうか―高原の見晴らしを切り開くこと』(岩波新書)は、私には先生の個性が凝縮された、しかしまったく「破局的 doomed 」でない「晩年のスタイル late style」の作品と思わ … 続きを読む

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祖父が与えてくれた学問:江上波夫他『日本人とは何か』を読み直す

父方の祖父は1910年生まれ、丹波焼(立杭焼)の産地の隣の集落の、有力分家の末っ子に生まれ、絵と文学(『赤い鳥』の読者投稿家)が好きだったが、家が困窮していたので御影師範学校に進み、遠い親戚の中筋の家に婿養子に来た。龍吉 … 続きを読む

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探検する精神に出合う:岩波新書『ナンセン伝』を読む

自分の学問をグローバルにしたくて、少しずつ素人勉強を重ねている。今「難民」を調べているのだが、その途上で「ナンセン・パスポート」という史実に突き当たった。第1次世界大戦後、ソ連からたくさん流出した難民に、国際連盟から高等 … 続きを読む

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君は東大生らしくないな:下田直春先生の思い出

学部学生の頃、親友に勧められて読んだ本を、市の図書館で借りて30年ぶりに読み直してみた。橋本治『蓮と刀』という本である。読んでいると、学部学生の頃のことが思い出されてきた。 学部3年生、社会学科に進学したての私が受講した … 続きを読む

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心理学や社会学が生まれた頃:『UP』掲載の渡辺茂氏のエッセイを読む

ゴールデンウィークも後半なので、遊びはほどほどにして、たまった勉強を片付けよう。東大出版会の広報誌『UP』の3月号(積ん読過ぎ!)掲載の、渡邉茂「獨逸実験心理学の栄光とハンスの没落」を読んでみた。冒頭でビックリ、「マック … 続きを読む

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「教養合戦」を超えて:亀山郁夫・沼野充義『ロシア革命100年の謎』を途中で投げ出す

学生時代、ある素敵な先輩の発言にびっくりした。別の先輩と趣味の話で盛り上がっていたら、「そういう『教養合戦』って、東大生の一番嫌なところ」と言われたのだ。とくに知識の量を競っているつもりはなかったが、好きなものの知識を際 … 続きを読む

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では、男の子は何をしているのか:河野真太郎『戦う姫、働く少女』を読む

河野真太郎『戦う姫、働く少女』(2017,堀之内出版)を楽しく読んだ。まず題がいい。読む前に結論が分かり、読んだ後も失望しない。話もよく絞られ、取り上げるメディア・コンテンツもオタク的に偏っていないので、著者よりさらにオ … 続きを読む

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実践の社会理論とは:山本馨『地域福祉実践の社会理論』に寄せて

山本馨『地域福祉実践の社会理論』(新曜社,2018)を出版社より恵贈された。山本氏は私たちの社会人大学院の修士課程を修了した後、上智大学の大学院で、福祉社会学の第一人者藤村正之先生の下で学び、博士号を取得した。その博士論 … 続きを読む

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