読書ノート」カテゴリーアーカイブ

歴史社会学って何?:小熊英二『日本社会のしくみ』を読む

社会人大学院の文献講読で小熊英二『日本社会のしくみ』(2019年,講談社現代新書)を読んだ。大企業や公務員のOB、OGは経験上ピンとくるところがあるようだったが、私には、彼の言う「歴史社会学」を少し理解できたような気がし … 続きを読む

カテゴリー: 読書ノート | コメントする

怪我の功名:「連字符社会学の逆襲」続き

前便で「連字符社会学」がK.マンハイムの言葉だということを知らなかったと恥を記したが、気になって調べてみたら恥の上塗り、昔読んだ「社会学の現代的課題」(1932)の基本概念だった。 昔この論文を読んだのは、私の師匠の師匠 … 続きを読む

カテゴリー: 尊敬する先輩たち, 読書ノート | コメントする

よし、わかった!:市川安紀『加藤武 芝居語り』を読む

表紙からして変な本。熊井啓監督『黒部の太陽』のスチルのようだが、大口を開けて走ってくる現場監督の加藤武の顔は、黒澤明監督『隠し砦の三悪人』の冒頭で惨殺される落武者と変わらん。というか、『蜘蛛巣城』でも『用心棒』でも大オー … 続きを読む

カテゴリー: 読書ノート | コメントする

夏休みの読書感想文:Y.コスチャショーフ『創造された「故郷」』(2019,岩波書店)

ぼくには前からぜひ行ってみたいと思う町があります。その町の名はカリーニングラードといって、ソ連の町です。ソ連はロシアになりましたが、レニングラードのように名前を変えることなく。今もカリーニングラードです。なぜその町に行き … 続きを読む

カテゴリー: 私の「新しい学問」, 読書ノート | コメントする

国立コンブ研究所:大石圭一『昆布の道』(1987,第一書房)を読む

わが家の出汁昆布はお手軽な日高。バブルの頃実家が贈答でもらっていた、『五辻』の羅臼昆布の黄金の色と味を思い出しながら、「まあ、日高は日高なりに」と使っている。この間ふと安売りしていた山出しを買って使ってみた。結果は、私と … 続きを読む

カテゴリー: 読書ノート, 食いしんぼう | コメントする

私が社会学に出合った頃:佐藤俊樹『社会科学と因果分析』を読む

先輩の新著を読みながら、ふと自分が社会学に出合った頃のことを思い出す。地方の受験進学校の「落ちこぼれ」には社会学はほとんど未知の存在で、新聞の身上相談の小関三平くらいしか知らなかった(小関三平先生、もう誰も覚えていない? … 続きを読む

カテゴリー: 私の「新しい学問」, 読書ノート | コメントする

喪われた父を求めて:村上春樹「猫を棄てる」を読む

新聞の紹介記事で興味を覚えて、『文藝春秋』最新号に掲載された村上春樹「猫を棄てる―父親について語るときに僕の語ること」を読んでみた。私は村上のファンでなく、先便「『多崎つくる』で町おこし」に記したように、ときどき思いつい … 続きを読む

カテゴリー: 私の心情と論理, 読書ノート | コメントする

紙魚のごちそう3:法政大学多摩図書館の個人文庫

今どき退職するときに、大学図書館に本を寄贈すると言っても断られるに決まっているし(今どきはどんどん除籍、捨てられる)、寄贈して役立つような稀覯本を持っているわけもない。でも、昔はちがった。 わが多摩図書館の地下書庫2階は … 続きを読む

カテゴリー: 尊敬する先輩たち, 私の仕事, 読書ノート | コメントする

文化人類学に惚れ直す:D.グレーバー『官僚制のユートピア』を読む

高校生の頃、山口昌男『文化人類学への招待』(岩波新書、1982)を読んだとき、私はこの学問に一目惚れした。大学に合格したら、最初にマリノフスキ(ー)『西太平洋の遠洋航海者』を読もうと決め、入学後すぐに(昔の『中公バックス … 続きを読む

カテゴリー: 暴力について, 私の「新しい学問」, 読書ノート | コメントする

テストの話:井上健治編『テストの話』を読む

春学期(2期制の前期)のテスト期間中だからと言うわけではないが、アマゾン古書で手に入れた、井上健治編『テストの話』(中公新書、1970)を読んだ。なぜこんな古本を、というと、社会調査法の授業で因子分析の概略を教えるための … 続きを読む

カテゴリー: 私の心情と論理, 読書ノート | コメントする