読書ノート」カテゴリーアーカイブ

心理学や社会学が生まれた頃:『UP』掲載の渡辺茂氏のエッセイを読む

ゴールデンウィークも後半なので、遊びはほどほどにして、たまった勉強を片付けよう。東大出版会の広報誌『UP』の3月号(積ん読過ぎ!)掲載の、渡邉茂「獨逸実験心理学の栄光とハンスの没落」を読んでみた。冒頭でビックリ、「マック … 続きを読む

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「教養合戦」を超えて:亀山郁夫・沼野充義『ロシア革命100年の謎』を途中で投げ出す

学生時代、ある素敵な先輩の発言にびっくりした。別の先輩と趣味の話で盛り上がっていたら、「そういう『教養合戦』って、東大生の一番嫌なところ」と言われたのだ。とくに知識の量を競っているつもりはなかったが、好きなものの知識を際 … 続きを読む

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では、男の子は何をしているのか:河野真太郎『戦う姫、働く少女』を読む

河野真太郎『戦う姫、働く少女』(2017,堀之内出版)を楽しく読んだ。まず題がいい。読む前に結論が分かり、読んだ後も失望しない。話もよく絞られ、取り上げるメディア・コンテンツもオタク的に偏っていないので、著者よりさらにオ … 続きを読む

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実践の社会理論とは:山本馨『地域福祉実践の社会理論』に寄せて

山本馨『地域福祉実践の社会理論』(新曜社,2018)を出版社より恵贈された。山本氏は私たちの社会人大学院の修士課程を修了した後、上智大学の大学院で、福祉社会学の第一人者藤村正之先生の下で学び、博士号を取得した。その博士論 … 続きを読む

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7年目の3月11日:佐倉統東大教授の書評に怒る

7年目の3月11日、私は研究者としても生活者としても震災復興にまったく関わってこなかった。だから今日言えることはほとんどない。しかし朝、寝ぼけまなこで新聞のある書評を読んいたら、怒りがふつふつと湧いてきた。 それは朝日新 … 続きを読む

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『グリーン・バイブル』を知っていますか?:社会学的思考の基礎5

もちろん社会学者なら皆知っているはず。シカゴ大学のR.E.パークとE.W.バージェスが編集した『社会学という科学への入門』(1921)の愛称である。 近頃わが国の一部の社会学者たちが、社会学にはいい教科書がないとか、そも … 続きを読む

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福武社会学の真の継承者:瀬地山角編『ジェンダーとセクシュアリティで見る東アジア』を読む

山梨大学教育学部に専任講師として赴任した夏、私は何人かの先輩から「君こそが福武社会学の継承者だ」と煽てられて、塩入力先生が遺された職場の福武直著作集を全部家に持ち帰り、朝から晩まで読んでいた(福武の次男と末っ子である私の … 続きを読む

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それは社会学じゃないよ2:社会学的思考の基礎4

有斐閣の『書斎の窓』最新号の自著紹介欄で、大阪大学の友枝敏雄先生が学生時代の思い出話を書かれている。学部生時代にある先生に研究の相談をしたら、「それは社会学の研究ではないですね」と言われたというのだ。 おやおや、私のよう … 続きを読む

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おもしろきこともなき世をおもしろく:来年の抱負

昔々学部学生の頃、大学院進学希望の同級生たちとE.デュルケムの『社会学的方法の規準』を原文で読む読書会をはじめた。もちろん岩波文庫の宮島喬訳も、図書館で探せば田辺寿利訳もあったから(折原先生オススメ)、原文は傍らに置いて … 続きを読む

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仲良き事は美しき哉:武者小路実篤と社会学

前から気になっていることがある。それは武者小路実篤が東大社会学科の先輩だということだ。ただし1906年入学(学習院高等科からの)の実篤は中退で、なぜ入学し、何を学びたかったのかはまったく分からない。研究上の必要があって『 … 続きを読む

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