読書ノート」カテゴリーアーカイブ

夏休みの読書感想文:Y.コスチャショーフ『創造された「故郷」』(2019,岩波書店)

ぼくには前からぜひ行ってみたいと思う町があります。その町の名はカリーニングラードといって、ソ連の町です。ソ連はロシアになりましたが、レニングラードのように名前を変えることなく。今もカリーニングラードです。なぜその町に行き … 続きを読む

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国立コンブ研究所:大石圭一『昆布の道』(1987,第一書房)を読む

わが家の出汁昆布はお手軽な日高。バブルの頃実家が贈答でもらっていた、『五辻』の羅臼昆布の黄金の色と味を思い出しながら、「まあ、日高は日高なりに」と使っている。この間ふと安売りしていた山出しを買って使ってみた。結果は、私と … 続きを読む

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私が社会学に出合った頃:佐藤俊樹『社会科学と因果分析』を読む

先輩の新著を読みながら、ふと自分が社会学に出合った頃のことを思い出す。地方の受験進学校の「落ちこぼれ」には社会学はほとんど未知の存在で、新聞の身上相談の小関三平くらいしか知らなかった(小関三平先生、もう誰も覚えていない? … 続きを読む

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喪われた父を求めて:村上春樹「猫を棄てる」を読む

新聞の紹介記事で興味を覚えて、『文藝春秋』最新号に掲載された村上春樹「猫を棄てる―父親について語るときに僕の語ること」を読んでみた。私は村上のファンでなく、先便「『多崎つくる』で町おこし」に記したように、ときどき思いつい … 続きを読む

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紙魚のごちそう3:法政大学多摩図書館の個人文庫

今どき退職するときに、大学図書館に本を寄贈すると言っても断られるに決まっているし(今どきはどんどん除籍、捨てられる)、寄贈して役立つような稀覯本を持っているわけもない。でも、昔はちがった。 わが多摩図書館の地下書庫2階は … 続きを読む

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文化人類学に惚れ直す:D.グレーバー『官僚制のユートピア』を読む

高校生の頃、山口昌男『文化人類学への招待』(岩波新書、1982)を読んだとき、私はこの学問に一目惚れした。大学に合格したら、最初にマリノフスキ(ー)『西太平洋の遠洋航海者』を読もうと決め、入学後すぐに(昔の『中公バックス … 続きを読む

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テストの話:井上健治編『テストの話』を読む

春学期(2期制の前期)のテスト期間中だからと言うわけではないが、アマゾン古書で手に入れた、井上健治編『テストの話』(中公新書、1970)を読んだ。なぜこんな古本を、というと、社会調査法の授業で因子分析の概略を教えるための … 続きを読む

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高原の玉ねぎ畑で1:見田宗介『現代社会はどこに向かうか』を読む

見田宗介先生の新著『現代社会はどこに向かうか―高原の見晴らしを切り開くこと』(岩波新書)は、私には先生の個性が凝縮された、しかしまったく「破局的 doomed 」でない「晩年のスタイル late style」の作品と思わ … 続きを読む

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祖父が与えてくれた学問:江上波夫他『日本人とは何か』を読み直す

父方の祖父は1910年生まれ、丹波焼(立杭焼)の産地の隣の集落の、有力分家の末っ子に生まれ、絵と文学(『赤い鳥』の読者投稿家)が好きだったが、家が困窮していたので御影師範学校に進み、遠い親戚の中筋の家に婿養子に来た。龍吉 … 続きを読む

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探検する精神に出合う:岩波新書『ナンセン伝』を読む

自分の学問をグローバルにしたくて、少しずつ素人勉強を重ねている。今「難民」を調べているのだが、その途上で「ナンセン・パスポート」という史実に突き当たった。第1次世界大戦後、ソ連からたくさん流出した難民に、国際連盟から高等 … 続きを読む

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