私の「新しい学問」」カテゴリーアーカイブ

複製芸術のアウラ:1枚の復刻版CDを考証する

大学2年の時、W.ベンヤミンの「複製技術時代の芸術」(1936年)を読むゼミが開かれたので、クラスメートの数土直紀君(現学習院大学教授)と一緒に参加した。数土君は大学入学以来ずっと同じクラス、学科、研究科で学んだ、長い学 … 続きを読む

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「小さい」社会学について考える:「大きい」社会学と「小さい」社会学、その2

前便に続いて「小さい」社会学について考えてみたい。「大きい」「小さい」などと感覚的な言葉で言い換える必要などなく、マクロ社会学、ミクロ社会学でいいのではないか、という異論が考えられる。が、さて、この言い方最近あまり聞かな … 続きを読む

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「大きい」社会学と「小さい」社会学:歴史社会学批判その3

昔話の「雀のお宿」は、よいお爺さんは舌切り雀から「小さい」つづらをもらい、中身の宝で豊かになるが、悪いお婆さんは「大きい」つづらをむりやり奪い取ったものの、中身はお化けでビックリという話である。さて、先便で歴史社会学を連 … 続きを読む

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遙かなる有賀喜左衛門:本郷和人『新・中世王権論』を読む

呉座勇一『応仁の乱』が巷に流行っているそうなので、天邪鬼の私は、本郷和人『新・中世王権論』(文春学藝ライブラリー,初版は2004年)を読むことにした。当今の中世日本史学の、とくに文献史学の権威(東大史料編纂所教授)の手に … 続きを読む

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社会学は何でないか:亀田達也『モラルの起源』(岩波新書)を読む

このブログでも言及したことのある岸政彦氏がより若い同業者と書いた『質的社会調査の方法』(有斐閣)は、近頃では出色の社会調査の教科書だと思われ、学生によく勧めるのだが、1点いだたけないところがある。それは「社会学って何?」 … 続きを読む

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やはり歴史社会学はやめた方がいい:職場の会議から

先日職場の「将来構想」のための会議で、私より5年以上後に採用された同僚が「昔はこうだった」と言い出して、あれあれ、と思った。すると、今度は私より5年以上前に採用された同僚が別の点で「昔はこうだった」と言い出したが、それは … 続きを読む

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歴史社会学者ではありません:関礼子編『”生きる”時間のパラダイム』を読む

立教大の関礼子先生は、私の同世代の社会学者のなかで早くから優れた仕事をされてきた方で、師匠の飯島伸子先生の被害者構造論に留まらず、また鳥越皓之流の生活環境主義でもない、第三の環境社会学を探究されてきた。この本も、その前の … 続きを読む

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この社会はこうして潰れた:藤森徹『あの会社はこうして潰れた』(日経プレミア)を読む

「老舗」帝国データバンク調査部のベテラン企業調査マンによる倒産経緯のファイル。新書サイズに個々の事例を詳しく書き込むのは難しいし、その事例もすごく多様で、語り口もドキドキ・ハラハラというわけではないが(事実の調査のファイ … 続きを読む

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コロニアルな無意識と向きあう:笈田ヨシ演出『蝶々夫人』を観る

録画しておいたNHKBSのプレミアムシアター、笈田ヨシ演出のオペラ『蝶々夫人』を観た。番組の冒頭に笈田自身が登場し、1933年生まれの彼の米軍占領体験を反芻し、観客と共有したいという意図を語っていた。近頃ウェブ上ではGI … 続きを読む

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ゲマインシャフトとゲゼルシャフト:翻訳が照らし出す比較社会学

職場の同僚で日本一の翻訳家、金原瑞人先生に「題名の翻訳って難しいですよね」とたずねたら、「僕は難しく考えない。直訳で出して編集者の意見を聞く」とおっしゃっていた。ただ金原先生のはそうではないが、社会学の翻訳書の中にはこの … 続きを読む

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