GWは家族で映画鑑賞:R.ペック監督『マルクス・エンゲルス』を見る

メーデーも明日なので(連合さんは一昨日のようですが・・・)、今日は家族で、R.ペック監督の映画『マルクス・エンゲルス』(現代はフランス語で若いカール・マルクス)を鑑賞。当然客席には家族連れも若いカップルもほとんどいない。でも100席の名画座(名演小劇場)で8割方埋まっていた。

この映画、結構よかった。一番よかったのは、演説や会話がドイツ語、フランス語、英語と入り交じり、どんどん変わっていくところ。とくに演説は、3つの言葉それぞれに耳ごたえがちがう。二番目によかったのは、二人にとって乗り越えるべき父親としてのプルードンのキャラ。偉大な慈父のようにも浅薄なエゴイストのようにも見える。三番目によかったのは、マルクス夫人とエンゲルス夫人の女優。脚本は掘り下げ切れていないように思えたが、演技はそれぞれ魅力的。ただ「若いマルクス」という題はちょっとどうか。20代だけれど、もう家族持ちで、思想もできあがっているのだから。ストーリー通りだと「共産党宣言まで」というのが正確だろう。

驚いたのは、父親より子どもの方が楽しんだようで、後で感想を話し合ったら、「お父さんはプルードンでいいんだよ。学者だから」だって。「じゃあ、お前はマルクスか!(頼むから革命だけはやめてくれ・・・)」。

中筋 直哉 について

法政大学社会学部教授。1966年神戸市生まれ。
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GWは家族で映画鑑賞:R.ペック監督『マルクス・エンゲルス』を見る への2件のフィードバック

  1. 中筋 直哉 のコメント:

    次の日のメーデーは、家具道楽の連れ合いのお伴で、初イケア(名古屋・長久手店)。巨大な倉庫の中の巨大な食堂で、配給のように長い行列の果てにミートボールを頬張ると、これがマルクスとエンゲルスが夢見た労働者のユートピアかもしれないと思えてくる。

  2. 中筋 直哉 のコメント:

    6日朝日朝刊付録グローブに、高橋美佐子記者によるスウェーデンの公共墓地ミンネスルンドの記事が載っていた。日本の自然葬、樹木葬のモデルの1つであるミンネスルンドの特徴は徹底した匿名性・非象徴性だ。でもさすがのスウェーデンでも賛否あるらしい。読みながらふと、「生きてイケア、死してミンネスルンド」という言葉が浮かんだ。

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