民主的な職場って・・・?

職場の労働組合のニュースに、「非民主的な執行部の専制的な提案でない、民主的に選出された執行部の、(組合員の総意に基づかないように思われる)給与カットの提案は重い」と書いてあって、組合執行部のご苦心は想像できるけれども、非常に鼻白んだ。「重い」も何も、中身が非民主的なら、誰が提案しようが拒否に決まっている。民主的なやり方は、そうした非民主的な提案を平気でやる執行部をリコールすることではないか。

提案がなされて数ヶ月になるが、どこからもリコールの話が出てこないのは、どうしたことだろう。今後の交渉次第で彼らが提案を撤回するとでも思っているのだろうか。それともいっぱい学生を集めていっぱい給料をもらってきたから後ろめたい、賃下げもやむを得ない、とでも思っているのだろうか。賃下げした分、ワークシェアリングとかダイバーシティが進んで職場の雰囲気がよくなるはずだとでも思っているのだろうか。私にはどれもそうは思えない。財政状況を説明しにきた、監査法人の担当者の腹立たしい傲慢なツラしか、思い浮かばない。

何のために、何と戦うか、その意味はつねに未来から与えられる。過去がどうあろうと、皆の未来のために戦うのが、民主的ってことじゃあないか。

中筋 直哉 について

法政大学社会学部教授。1966年神戸市生まれ。
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1 Response to 民主的な職場って・・・?

  1. 中筋 直哉 のコメント:

    読み直して、黒澤明監督の『生きる』の主人公の葬式の場面での、左卜全のセリフを思い出した。「はっきり助役と言え!」私の場合は執行部ではなく、総長ですね。

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