木金土:夜明け前の空を眺めながら

木金土の次は、待ちに待った日曜日という話ではないが、確かに次は日なのである。

自宅から職場が遠いので、家を出るのが夜明け前ということが多い。近頃は、東垂れの坂を下っていくとき、橙色のにじんだ地平線の上に、ひときわ明るい星が、丸いかたちまではっきりと見える。言うまでもなく「暁の明星」金星だ。ところがその上隣にもう1つ、金星ほどではないが「まばたかない」明るい星が見える。火星?。国立天文台のサイトで確かめると木星だった。サイトでは木星の逆側、上がってくる太陽よりに、さらに暗く土星が見えると書いてある。天気のよい日に確かめてみると、たしかにもう1つやや暗い星が見える。もちろん輪は見えません。というわけで、天頂側から木、金、土ときて、日が昇ってくるわけである。

新幹線の客となる頃には日が昇り、天気が良ければ、まだ愛知県内を走っているところ(東海道線二川駅近く)で「朝焼けの光の中に立つ」富士山を拝むことができる。ついでに言っておくと、三河安城駅付近では北に御岳山、北東に恵那山を見ることができる。どれも厳冬期のささやかな楽しみの1つだ。

中筋 直哉 について

法政大学社会学部教授。1966年神戸市生まれ。
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