見よ、妄執の城の跡:岐阜県岩村城に登る

見よ、妄執の城の跡・・・。ここは黒澤明監督の映画で有名な蜘蛛巣城・・・ではなくて、岐阜県恵那市岩村町の岩村城である。ここを訪れるのは二度目。何度見ても、幾重にも細かく積み上げられた石垣が異様だ。何がそうさせたのか。

本丸に登ると、西側は城下の岩村の街並みが一望でき、そこに聳えることが元和偃武後の意味であったろう。が、東側を見ると、谷を隔てて城より高い稜線が連なっていて、それは武田信玄の前線なのだ。城下を通る街道も信濃飯田に直結している。もしあの稜線いっぱいに風林火山の軍旗がはためいたら・・・。それこそ石垣の意味ではなかったか。

城内には井戸があって、危急の時には霧を吐き、城を隠したという。今日は霧は吐いていないかわりに、霰に見舞われた(山間地だけかと思ったら、帰ってきた名古屋でも霰が降った)。

城下に下ると、前の時と違って賑わっている。店先で団子型の五平餅を食べていたら、クラシックカーが通り過ぎた。店の主人が「『半分、青い』に出ていたクルマですよ」と教えてくれた。ああ、それで賑わっているのか。朝ドラ見ないので、知らなかった。

 

中筋 直哉 について

法政大学社会学部教授。1966年神戸市生まれ。
カテゴリー: 見聞録 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください