中筋直哉の昆虫スゴいぜ!:ルリボシカミキリ篇

学生でごった返す休み時間の廊下、誰かが蹴飛ばしたのか、傷ついたカミキリムシがよたよた這っている。哀れに思って、掌に入れ、外の植栽に放してやる。少し後で見に行くと、もういなくなっていた。鮮やかな瑠璃色に黒い斑点の外翅、ルリボシカミキリだった。子供の頃一度見たきりの珍しいヤツ。どこにでもいるゴマダラとはえらい違い。

夜間の授業を終え、おんぼろアパートに戻るのは夜半近く。するとドアの前に、鮮やかな瑠璃色に黒い斑点のワンピースを着た、ほっそりとした女性が。「昼間助けていただいた瑠璃子と申します」。てなことは、ないね。

でも、何だか得した気分の一日だった。香川照之氏じゃないが、昆虫スゴいぜ!

中筋 直哉 について

法政大学社会学部教授。1966年神戸市生まれ。
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