1995年1月以前と以後

子ども「お父さん、今日は珍しくテレビニュース見ないね。どうしたの。」私「うん、それは・・・」

1995年1月、私は来春からのテニュアのある職を得、どちらかがそうなったら結婚しようと決めていた連れ合いとの結婚の準備を進めていた。年末に職場や友人に公表し、正月に帰省した時には、亡父がはじめて写真館で家族写真を撮ろうと言い出した。2月はじめに結納、3月末に同居、披露宴と新婚旅行は仕事が落ち着いた秋頃かな・・・。小さな不安はたくさんあったけれど、ほぼ希望だけが私の心の中を占めていた。

それから25年、目の前にいる子どもも含め、今ここにある世界が事実であり、シュッツのいう「至高の現実」ではある。しかし私は、1995年1月以前の世界から吹いてくる生温かい風に今も引き戻され、目の前の現実から目をそむけつづけている。

 

中筋 直哉 について

法政大学社会学部教授。1966年神戸市生まれ。
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