怒り疲れた後の甘味:写真集『芦川いづみ』を愛玩する

今日は、ただでさえ定期試験の採点でたいへんなのに、怒れることが次々に起こって、怒り疲れてしまった。東京の下宿に帰ってもう一仕事と思うけれど、頭が受け付けない。そこで・・・。

昨日買った写真集『芦川いづみ 愁いを含んで、ほのかに甘く』(文藝春秋)を開く。宍戸錠つながりではなくて、その前から欲しかったのだけれど、たまたま昨日まで買う機会がなかった。

芦川いづみは、日活の最盛期にのみ活躍した女優だが、北原三枝と浅丘ルリ子の間にいたような感じで、メディアで回顧されることが非常に少ない。しかし日活好きなら皆最初に名前を挙げるに違いない。主演も助演も、娘役も汚れ役も、裕次郎とも宍戸錠とも。万能調味料みたいな使われ方をした人である。1955年に20歳でデビュー、33歳で年下の藤竜也と結婚して引退。写真集には今のロングインタビューが掲載されていて、健在であることがうれしい。

母親より年長の女性を好き、というのも何だけれど好きなんです。うまいとか、グッとくるとかじゃなくて。何て言ったらいいんだろう。理想型?

ベストは田坂具隆監督の『乳母車』(1956)か、川島雄三監督の『洲崎パラダイス赤信号』(1956)。なぜなら、どちらももう1人お気に入りの女優の新珠三千代と共演しているから。『乳母車』、いいですよ。裕次郎もこれが一番いいと思う。赤信号の方は三橋達也より河津清三郎ですね。

今晩は楽しい夢を見られそう。

中筋 直哉 について

法政大学社会学部教授。1966年神戸市生まれ。
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