恋の街、花の東京

大学時代の友人に四半世紀ぶりに再会した。汐留の摩天楼で昼飯を食べながら、同級生の近況を聞く。会話から勝手にズレて、大学時代の片思いの数々を思い出す。大学受験の受験室であんパンをかじっていたあの娘。バスのなかで自分は本当は自信がないんだとつぶやいたあの娘。勉強以外何も興味がないかのように、勉強のことだけ澄んだ目を光らせていたあの娘。パソコンのインストラクターということで、なぜか狭い下宿まで来てくれたOLさんのミニスカートの上に置かれていたハンカチ。大枚はたいて理想的にセッティングしたつもりでいたデートの帰りに「私結婚します」。ああ、きりがない。でも、東京はすばらしい。まさに「恋の街、花の東京」だ。そのことを思い出した。

中筋 直哉 について

法政大学社会学部教授。1966年神戸市生まれ。
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