ずいぶん遅れた卒業論文:「福武直の選択」公開されました

先日東京大学東洋文化研究所の研究プロジェクト「東京学派」で口頭報告しました「福武直の選択:東京学派、社会学の場合」がブックレットとして公開されました。

http://gjs.ioc.u-tokyo.ac.jp/ja/essays/post/20210302_TokyoSchool-02/

自分の話をあらためて読み直してみると、こうした勉強をなぜ、いつからはじめたのだろう、と不思議になります。親しい皆さんがご存じの通り、私の専門はもともと都市空間と集合行動の関係というテーマを明治大正時代の都市騒乱事件を事例に考えることでしたから、この話のタネはいわば余技、道楽なのです。東文研の園田茂人先生に声をかけていただかなければ、一生頭の中で発酵させ、否腐敗させていたでしょう。しかし、やはり何か運命というか、必然性があって勉強し、溜め込んでいたのだと思います。その意味で、これは私のずいぶん遅れた東京大学社会学研究室への卒業論文なのです。親離れできない子どもが成長できないように、母校から自立できない研究者は自由ではありません。この話が私を過去から少しだけ自由にし、元来の私に戻らせてくれるかもしれません。

まあでも相変わらず雑な話ですよ。とても学説史とか歴史社会学とは名乗れません。ちゃんと整えて論文にしなさいと言われるかもしれませんが、今はその気になれません。だってもともと余技、道楽なんですから。

中筋 直哉 について

法政大学社会学部教授。1966年神戸市生まれ。
カテゴリー: 私の仕事 パーマリンク

ずいぶん遅れた卒業論文:「福武直の選択」公開されました への1件のフィードバック

  1. 中筋直哉 のコメント:

    1ヶ所訂正です。98ページ、「日高の左隣」は「高橋徹の左隣」が正しい。晩年のてっちゃんしか知らないので見誤りました。それにしてもこのボンボンがあのてっちゃんとは、、、。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください