学会賞と冠講座

翻訳書を読んだら、その本がアメリカ社会学会の移民研究に関して与えられるソローキン賞を得たと書いてあって、へえ、そんな賞があるんだと思った。別の翻訳書を読んだとき調べてみたら、その著者はUCバークレーのローウィ記念講座の教授だそうで、へえ、そんな講座があるんだと思った。ちなみにその人は、移民でコロンビアの人類学科で博士号を取ったらしいので、まさにローウィ記念にうってつけということだろう。ちなみにコロンビアにはマートン記念講座というのもあって、ヤン・エルスターが務めている。わが国はそういう風にはなっていない。冠講座はないし、学会賞も意味がよく分からない(何度か候補になったが一度ももらえなかったひがみ!)。つまりは個人主義の社会と集団主義の社会のちがいということなのだろう。デュルケムの『宗教生活の原初形態』に「人格崇拝」という概念がある。このことを考えるのに役に立つように思われる。

中筋 直哉 について

法政大学社会学部教授。1966年神戸市生まれ。
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1 Response to 学会賞と冠講座

  1. 中筋 直哉 のコメント:

    今朝のニュースが113番新元素を「ニホニウム」と命名することが提案されたと伝えていた。これも「ユカウィ(湯川秀樹)ウム」ではないのだ。もちろん前例を見れば、わが国特殊な命名ではないし、「サイタミウム」とか「ワコイウム」とか「リケニウム」とかもあり得る。でも「ユカウィウム」がいいと思うな。子どもの頃伝記を読んで感動した身としては。

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