学部と連隊:ちょっとした調べものから不謹慎な妄想へ

仕事中に、ちょっと必要があって旧帝国陸軍の連隊について調べていたら、連隊所属の将校が約70名という数字を見つけて、おやおやと思った。ちょうどわが学部の教員数と同じ位だ。一方の兵隊と学生を比べるのは不謹慎だが、こちらは兵隊が2000人位に対して学生は3000、人殺しと教育では組織の目的がちがうけれど。この考えでいくと、学部長は連隊長で大佐相当、教授は小隊長で少尉相当ということになる。少尉かあ・・・、実態はその通りのような気もするが、もうちょっと偉くないかなとも思う。昔の帝国大学教授の権威は親任官たる師団長並みと言われたそうだから。

さらに不謹慎な妄想を広げて、ゼミの学生たちを率い、白刃を掲げて突撃できるかなと思う。まあ、私には無理だ。誰も付いてこないだろう。『口述の生活史』の故中野卓先生は学徒出陣で砲兵中隊長、中国軍から奪った旧式の野砲を抱えて逃げ回るだけの戦争だったが、自分の隊から一人も戦死者を出さなかったことを生涯の誇りとされていたそうだ。

中筋 直哉 について

法政大学社会学部教授。1966年神戸市生まれ。
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