銀座「若松」の豆かんをご家庭で

病気をしてからこの方酒の味が分からなくなり、もっぱら甘党で過ごしている。といっても酒を飲んでいた頃も、甘いものもしっかり食べていた。酒とトレードオフになっていたのはアイスクリームで、前は全然美味しくなかったが、最近は少し美味しいと思うようになった。

金のない大学院生の頃からのぜいたくで、梅雨が終わりかけて熱い日差しが地面を焼くようになると、銀座の「若松」の豆かんか、「鹿の子」の氷小豆(紫花豆が載っている)を食べにいくことにしていた。とりわけ豆かんが、東京らしくて好きだった。「若松」はけっこう男性客も多く、あんみつではなくて豆かんを頼む人も多かったのだ。

東京を出てから、氷小豆の方は自分で小豆を炊いて、自分で氷を削って食べてきたが、今年はいよいよ豆かんに挑戦だ。赤エンドウを買って、ついでに紫花豆も買ってそれぞれ炊き、寒天はサボって粉寒天で誤魔化して、黒蜜は波照間島の黒糖を煮溶かして、できあがり。あんこは炊いてあるので、花豆入りあんみつも可。白玉などは省略。「若松」には遠く及ばないが、できたてはけっこう美味しい。何よりえんどう豆も寒天も食べ放題!

中筋 直哉 について

法政大学社会学部教授。1966年神戸市生まれ。
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