お薦めの読書

一にホッブズ、二にフロイト、三四がなくて五にレヴィ=ストロースです。ホッブズはいうまでもなく『リヴァイアサン』、身体としての個人の冷静な観察に始まって、それによって構成される世界の理解とそこへの人間的介入に至る大射程の理論は、私の社会科学のお手本です。フロイトは私の専門からすれば「集団心理学と自我の分析」ですが、やはりはじまりとしての「性三論文」とくに第二論文、これも「病理」への公平な視線と、身体論的基礎づけに惹かれています。レヴィ=ストロースは『神話論理』のなかにずっと彷徨っていたい気もしますが、専門からすれば『今日のトーテミズム』。社会学の解毒に最適です。あと歴史家を2人、ピレンヌと服部之総。どちらもナショナリズムからはじまってナショナリズムを超えていくところが魅力です。

社会学者が1人もいなくて、すみません。