第二の人生が第一の人生:友人の転職に寄せて

今日FBを開けたら、大学4年間通して一番親しかった友人が大学(専修大学)に転職したと書き込んでいました。ずっと新聞記者で、ずっと記者だと思っていたので、ちょっと驚きました。

https://www.iwanami.co.jp/book/b281718.html

彼とは大学1年の語学クラス以来の付き合い、互いに巨大かつ地方の受験進学校出身なので、都会のオサレな人の多い文学部進学クラスでは浮いていました。文学部に進むと、先日八王子市長選挙に出馬した友人と3人(彼が鹿児島ラサールで国語学科、僕が灘で社会学科、市長候補が麻布で哲学科、の「受験進学校の落ちこぼれ」トリオ)で、風前の灯だった学部学生自治会を切り盛りしました。学園祭に免田栄さんを招いたのも彼のアイデアだったと思います。

記者としては地裁回りが長かったと思います。そこに誇りをかけていたような。ちょっと違えば池上彰みたいになっていたかも。でもイギリスに留学し、グローバルジャーナリストとしてパナマ文書などで活躍するようになりました。その頃ちょっと会ったことがあるのですが、新橋の高層ビルのレストランのエレベーターで乗り合わせた朝日新聞の重役に声をかけたり、何かイメージ違う、と言うと笑っていました。

第二の人生を歩み始めた彼には心からの拍手を送りたい反面、その第二の人生が第一の人生で、たぶんずっと第一の人生でしかない自分って何だろう、と思ってしまいました。病気をして以来ずっと転職できないかなと思っているのですが、思いつくのはパン屋か陶工(芸術家でないやつ)。連れ合いには「老後の趣味ね」と言われてしまいます。

中筋 直哉 について

法政大学社会学部教授。1966年神戸市生まれ。
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