素人体癖論:左右型から前後型六種へ

先便でフランスの社会学者ピエール・ブルデューの人柄は、野口晴哉の体癖でいう「左右捻れ」ではないかと書いた。全くの素人診断で、医者ではないものの会員の健康を預かる整体指導者からすると迷惑千万かもしれない。でもまあ、文庫本も出ているので、素人談義もある程度までは許されるのではないか。

若い頃、親友に「右は河津清三郎、左は田崎潤」と笑われたことがある。私の顔が左右でちがうことを評したのだ。誰でも顔は左右で少しちがうのだが、とくにはっきりしているのが左右型体癖の特徴である。若い頃は今より20キロ近く太っていたので、顔がデカくて濃い俳優に当てはめた評は全くその通りだったと思う。私としては『海底軍艦』の武骨漢田崎潤もいいけれど『洲崎パラダイス 赤信号』の色男河津清三郎の方がよかった。

職場指示の特定健康指導で最近10キロ近く痩せた。SNSなどに上げている今の顔はもう「右は~」ではない。ヘチマのように長くて顎がしゃくれたそれは父方の祖父そっくりである。そして、祖父の郷里から古い街道で50キロ先の土地で祖父より35年前に生まれた、あの人にも似ているような気がするのである。柳田国男。この風貌は前後型六種で、細かいことに固執する割に誇大妄想的なのが心理上の特徴だそうである。

中筋 直哉 について

法政大学社会学部教授。1966年神戸市生まれ。
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