専門家としての見識を疑うよ:テキトーの上塗り

ある仕事が終わってやれやれと思っていると、その仕事の量についてのアンケート依頼がメールで届いた。これまでになかったことだ。スルーしない方がよさそうなので質問のリンクを開けてみる。「あなたは1つ1つの仕事に何時間かけましたか?」うっ、たぶん他の人の半分もかけてないぞ。手が早いのではなくテキトーだから。リポートだって他の人の半量以下だったもんな。だって書くことないし。まあ、間を取って4分の3くらいの量を選んでおこう。「あなたは全体の仕事に何時間かけましたか?」うっ、ヤバい、第1問の合計と矛盾するとウソがバレる。しかし合計してみると4分の3でも少ない感じで、さらにテキトーさが際立つ。結局選択肢の真ん中に○をつけてしまう。「今後どのような点を改良すると仕事がしやすくなりますか」えっ、この仕事今年で終わりじゃなかったの?

先方には悪意はなく、ただ本務の片手間としての仕事量の削減方法を探りたいのだろうが、何だか「自己点検・自己評価」みたいなアンケートだった。できれば私を信頼してくれて、仕事の前に「今年は後で仕事量の振り返りアンケートをしますから、記録をつけて置いてください」と言っておいてほしかった。それならウソは書かん。

ともかく、いやしくも「社会調査法」それもアンケート調査法を教える人間のすることではない。おおいに反省。こんな仕事ぶりではとても勲章なんかもらえないな、と朝刊の春の叙勲欄を眺めながら思う。今田先生、おめでとうございます。

中筋 直哉 について

法政大学社会学部教授。1966年神戸市生まれ。
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