エクセル人生:空想的な研究計画

Twitter上で「研究しない中高年研究者は早く引退しろ!」といった書き込みを見て、その通りだと思いつつも、黒澤明監督『生きる』のナレーションのように「まったく忙しい」とぼやくしかない今日この頃・・・。

忙しい原因の1つが、ときどき教材づくりに使うエクセルである。元来好きでなく嫌々使ううえ、使うパソコンごとにバージョンが違うのでコマンド(今はこんな言い方しない?)を覚えられない。ジタバタしているうちにどんどん時間が過ぎ、休日の午後がつぶれていく。

「何でこんなアホな道具を使わなきゃならんのか!」とぼやいてからふと気がついた。世の中のたくさんのホワイトカラープロレタリアートの同志諸君は、好むと好まざるとにかかわらずこのアホな道具に使われているのだ。いや、上手に使いこなしているのだ。

さらに同志諸君とその家族のさまざまな「個人情報」は、個別にも集合的にもこのアホな道具によって記録され、集計され、利用されているのだ。つまりエクセルこそは、現代社会のプライマリーな「社会的事実」なのだ。これを研究しない手はない。

題して「エクセル人生」。マイクロソフトもかつてのトヨタほど調査のハードルが高くなないだろうし、使用者の苦労談はネット上でいくらでも手に入る。今年はちょっと間に合わないから、来年度科研費「基盤A」(5年間で5000万・・・爆)で申請してみようかな。

中筋 直哉 について

法政大学社会学部教授。1966年神戸市生まれ。
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