ネットメディアに出ました:33年前の卒論の結論を繰り返す

https://www.youtube.com/watch?v=cLCAGu0gB6s

はじめてネットメディアなるものに出演した。夏休み中に突然依頼され、1週間くらいで撮影隊が来た。そう撮影隊が来たのである!依頼された時は手持ちビデオくらいだと思っていたら、ワゴン車で大人数やってきて、外国人の監督さんに演技までつけられた。高級スニーカーのブランドイメージを作る動画らしいが、すみません、履いたことありません。とにかくいい経験でした。

設営撤収も含めて2時間くらいだったが、できた映像は2分に満たない。でも上手に編集してくれて、動画全体から浮きすぎず沈みすぎず、そのうえ話の要点をちゃんと残してくれていてありがたかった。

言っていることは33年前の卒論の結論なのである。準備したのは別の話題だったが、聞き手に合わせていくうちに自然とこんな話になった。「多様性の深化(する場としての都市)」、都市社会学者としての私の主張はこれ以上でもこれ以下でもない。

聞き手の方は、私が若い頃に書いた「東京論の断層」という論文に興味を覚えて声を掛けてくださったようだ。まだバブルの余韻が残っていた1998年当時、INAXが出していた『10+1』(テンプラスワン)という雑誌の「東京新論」という特集に書かせてもらったものだ。そのとき編集者の方に、『TOKYO STYLE』(1993,ちくま文庫版あり)という写真集を知っていますかと聞かれて知らないと答えると、ぜひ読んでから書いてくださいと言われた。伝説的な編集者で写真家でもある都築響一を知らなかったのは、私が全く大学の中だけに住む人間だったからだが、それが今回の仕事につながっているわけである。だから映像ではカットされているが話題にしているのは『TOKYO STYLE』のその後なのである。

愛知県豊橋市に移住した1998年から30年、ずっと東京に住んでいない、ずっと東京を遊んでいない私が東京を語るのはムチャな話だ。でも今も私は東京にいる間は「多様性の深化」を求めて漂泊しているである。

https://db.10plus1.jp/backnumber/article/articleid/515/

 

 

中筋 直哉 について

法政大学社会学部教授。1966年神戸市生まれ。
カテゴリー: 東京漂流, 見聞録 パーマリンク

ネットメディアに出ました:33年前の卒論の結論を繰り返す への2件のフィードバック

  1. 前橋の弟子 のコメント:

    ネットメディアデビューおめでとうございます。映像全体が「多様性の×進化〇深化」を証明している印象をもちました。人に何かを伝えようとする時の先生の話し方や話のスピードや手ぶりを懐かしく思い出しました。

    • 中筋 直哉 のコメント:

      コメントありがとうございます。お久しぶりです。お元気でお過ごしでしょうか。こちらはご覧の通り相変わらずですが、何とかやっています。またお目にかかれるといいですね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください