病気の間、いくつか書評を依頼されたが、まったくやる気が出なくて断ってばかりいた。少し上向きになってきたとき、ちょうど愛着ある『大原社会問題研究所雑誌』からこの書評を頼まれたので、リハビリも兼ねて挑戦した。もうちょっと面白おかしく書けると自分で読んでも楽しいのだが、でもまずは書けることを素直に喜びたい。
http://oisr-org.ws.hosei.ac.jp/oz/contents/?id=2-001-0000014
対象書の価値に関わりなく、書評で指摘した安丸史学の問題と賀川豊彦の評価の問題については、自分なりに長期的に考えていきたいと思っている。
「愛着ある」と書いたが、私は大学院生時代、大原社会問題研究所に就職できるといいなとずっと憧れていて、たまたま現在の職場に入れたので、勇んで大原の運営に参加した。一時期の『雑誌』の表紙の色がピンクなのは、ある時編集委員会で表紙の色を検討したとき、たまたま私が来ていたベストがピンクだったことから、その色になったものである。