苦手な食べ物はウナギ

長いものが苦手というのではなく、じんま疹が出るのでもないが、食べたいと思わないものの1つがウナギ。他にはラーメンとアイスクリーム。かなり変わった好き嫌いかも。子どもの頃(当時は家で焼いていた)は嫌いではなかったし、上京後食いしん坊の師匠のお伴で『神田川本店』の雰囲気、『尾花』の活きの良さ、『野田岩』の仕上がりに目を見張ったこともあったし、豊橋時代には自分で焼いたこともあったが(さばくのは無理)、だんだん食べたいと思わなくなった。それでも夏だし、年に一度くらいは、と思って家族でご当地名物の「ひつまぶし」屋に出かけた。が、「ひつまぶし」はボリュームありすぎなので皆小さな鰻丼にした。蒸していないところは子どもの頃と同じで懐かしいが、やはり淡々と食べるだけで終わってしまった。名古屋ではどこの「ひつまぶし」屋にも年中長い行列ができているので、私は真の名古屋メシは「ひつまぶし」だと思っている。その意味では、私は一生名古屋人にはなれないだろう。

ところで、今回食べた店も別の東京の有名店の支店も、店が妙に生臭かったが、本当は香ばしいはずなのになぜだろう。空調のせいだろうか。皆あの臭いのなかでよく食欲が落ちないものだと不思議に思う。ちなみに私は自分で生きた魚もおろせるので(最大級では小さなマグロをおろしたことがある)、生臭い臭いがダメなわけではない。暑い店先で香ばしい煙に巻かれるのは、もう還らない昔のことなのだろうか。

中筋 直哉 について

法政大学社会学部教授。1966年神戸市生まれ。
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